お互いがモラハラになっている現実
ここ数年SNSでよく見るかけるのが「カサンドラ症候群VS発達障害」という対立構造です。
でも、実際にはそれぞれが異なる問題を抱えています。
そして、お互いがモラルハラスメント(モラハラ)になっている現実があります。
カサンドラ症候群VS発達障害ではない
「カサンドラ症候群VS発達障害」という対立について。
カサンドラ症候群は発達障害者との関係で生じる問題です。
発達障害だから、カサンドラ症候群だからということではありません。
お互いがモラハラになっている現実
発達障害を持つパートナーとお互いがモラハラを行っている場合があります。
発達障害を持つ人が無意識にパートナーに対して冷たい態度を取る、その場に応じた言葉の使い方や行動ができない等ありますが、これは故意ではなく、脳機能の特性によるものです。
例えば、感情を表現することが苦手なため、冷酷に見える、罵声のように聞こえることがあるでしょう。
でも、これらは相手を傷つける意図があるわけではなく、発達障害の特性の一つでもあるコミュニケーションの障害によるものです。
一方、カサンドラ症候群は、自身の「普通」や「当たり前」を発達障害であるパートナーに突きつけ、それを理解できないあまり、イライラし、無意識に攻撃的な態度を取ってしまうこと、無視をしてしまうことがあります。
これには、相手にわかってもらえない、感情の不安定さやストレスが影響しています。
このように、お互いが意図せずにモラハラの加害者となってしまうのです。
発達障害は変わらない、変えられない
重要なのは、発達障害は先天性の脳機能障害であり、変わらない、変えられないという事実です。薬の力を借りたり、本人の努力と周囲のサポートを通じて変えられる部分もありますが、根本的な特性は変化しません。
その変わらない、変われない相手に何かを求めていつもイライラしたり、悲しくなったりと1日の中で感情の起伏が激しいと心身ともに疲れてしまいます。
だからこそ、カサンドラ症候群である自分自身を変えることが必要で、自分自身のケアが大切です。
まとめ
カサンドラ症候群と発達障害は、お互い違う問題を抱えています。
ですから、カサンドラ症候群VS発達障害という対立構造で考えることではありません。
お互いがモラハラになりうる現実を理解すること。
そして、発達障害は先天性の脳機能障害であり、変わらない、変われないということを理解して自ら苛立つようなこと、悲しくなるようなことを相手に強要しないことが大切です。
自分自身を知って発達障害の家族との関係をどうしたいのかを考え、自分自身が変えて自分が望む人生を作り上げていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。